オープニング

僕

そんなに怖くないのですがきいてください。
僕がまだ4~5歳の頃の話です。


僕

当時家には風呂が無く、よく母親と銭湯に行っていました。
まだ小さかったので、母と女湯に入っていました。

回想

或る日のこと、身体を洗った後飽きてしまった僕は、湯船の中でプールよろしく遊んでいました。
今迄気付かなかったのですが、
湯船の横から階段状になり、ドアが付いているんですね。
(何処もそうなのかも知れません)
僕はふとそのドアが気になって、段々を昇りドアの前まで行った。

ドアノブの直下に、大きな鍵穴があるのです。
ワクワクして覗きました。

僕

(……向こう側は何かに覆われて見えない。)


僕

なんだ、ツマらない

何を思ったか、もう一度鍵穴を覗き込んだのです。
ぼんやりとした明かりの中、ボイラーとおぼしき器械が見えました。

僕

おわー
スゴい

ドアの向こうの気配、それとも何かが知らせてくれたのか
突然、僕は目を離し身を引いたのです。
そして次の瞬間

僕

!!

鍵穴からは、マイナスドライバーの先端が狂ったように乱舞していました……。

エンディング

僕

僕は息を呑み、そこを離れ
コワくて母親にさえ話すことが出来ませんでした。

 

 

イラスト:あひる小屋 http://momomohouse.moo.jp
出典:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?

幽霊幽霊

大人になると、きっとマイナスドライバーの意味がわかるときがくるよ・・・


幽霊幽霊

【注意!】
akira(ブログ投稿者)の独断と偏見で割と原文を変更しています。


幽霊幽霊

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最後に
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